ホリエモン

ニッポン放送のフジテレビに対する新株予約権差し止め仮処分に対する問題で、
今週中には東京高裁への保全抗告に対する司法判断が出る。
どちらの結果が出ても、最高裁まで争うことになるのだろうが、新株予約権の発行期日は
24日なので、それまでに差し止め仮処分が放棄されていないと、事実上新株発行は
できなくなる。そして、3月末で総会時における株主名簿が確定してしまうので、事実上
ライブドア筆頭株主でかつ、おそらく50%以上の議決権も確保した状態で定例株主総会
迎えることになるだろう。


フジテレビは重要事項に対する拒否権は確保したものの、重要事項でないことは
ライブドア側の思うままになるわけだ。
ニッポン放送・フジテレビ側は焦土作戦パックマンディフェンス(逆買収)等を行う
可能性はあるものの、いずれにせよ彼らにとって身を削る策となってしまう。


よって、高裁でどのような判決が出るか、まさに最終重要項目である。
ホリエモンは覆るはず無いなど自信を持っているようだが、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050320-00000045-mai-bus_all
日本の裁判制度は上級審に行くほど原告に厳しく、また常識的に納得できない判決が出る
ことが多いので、全く予断は許さないだろう。
もし、高裁で差し止めの仮処分が破棄されてしまうと、即、新株予約権が発行され、
その時点でライブドアはジエンドだろう。


今後、ライブドアが最終的にフジテレビを傘下に出来るかについては、全く予想できないが、
今回のホリエモンの挑戦は停滞する日本において良い刺激にはなっているだろう。
下記の朝日の記事はなかなかうまくまとめられていると思う。
http://www.asahi.com/business/update/0321/013.html
テレビ局側に事なかれの安定志向があったことは否めまい。