ライブドアニッポン放送を傘下に

自分の懸念は外れ、高裁でも新株予約権発行差し止め仮処分は覆されることなく、
また、最高裁まで争うことももうせず、今回のライブドアによるニッポン放送買収劇は
ライブドア側の勝利となった。


とはいえ、ライブドアにとって、ニッポン放送の所有が最終目的でないことは明白で、
今後、フジテレビとの共同事業展開に対して、今まで以上興味深くなったと言えよう。


高裁の判決の中で、地裁の判断に追加して、
1.ニッポン放送の「グループ各社から取引を打ち切られる」との主張に対し、
「相手の事業活動を困難に陥らせる以外に格別の理由もないのにあえて取引を打ち切れば、
独占禁止法などに違反する不公正な取引にあたる可能性もある」こと。
2.フジテレビがニッポン放送企業価値についてマイナス情報を流して、株式公開
買い付け(TOB)に有利な状況を作り出すことは、証券取引法違反とまではいわないと
しても公正を疑われる行動である。
との判断も示している。
http://www.asahi.com/special/050215/TKY200503230243.html
フジテレビ側は今後の対応策にもかなり苦慮することになるだろう。


http://www.asahi.com/business/update/0323/124.html
今後どうなるか予測不能なのは変わらないが、上記記事にもあるように、フジテレビとの
交渉が不調に終われば、フジテレビ買収に乗り出す可能性もある。その場合の資金調達
等現実的に可能なのかどうかを含め、じっくり見守っていきたい。


こんな状況の当事者であったなら堪らないだろうなあと思うが、外部から見ていると
本当に興味深い。
今後、放送のあり方、放送メディアとインターネットのあり方、ホリエモンは資産価値
意外に考えていることがあったのか等、様々な議論がなされるとは思うが、いずれにせよ
自分は今回、ホリエモンがこのような旋風を起こしてくれたのは、日本社会において、
とても良いことでなかったかと思っている。


やはり変化が色々あって、それに対して色々なものが変わっていく状況が停滞を招かない
ためには重要と考える。