ソフトバンクインベストメント

ライブドアvsフジテレビの戦いだが、予期せぬ役者が登場しますます混沌としてきた。
ソフトバンクインベストメントの北尾吉孝なる人物だ。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050324it11.htm


自分はソフトバンクインベストメントという会社自体は知っていた。
ネット証券の1つイートレード証券を傘下に持つ投資会社だ。
しかし、最高責任者としての当人がどういう人物かは全く知らなかった。
テレビで会見を見る限りホリエモンにとって強敵が現れたなと実感する。
M&Aにおいて私の上にいる人間は日本にはいないとか、M&A評論家を語る評論家を
批判したり、裁判をやるならやりなさい、私を敵に回すとこわいよーとか
さらっと言ってしまえるあたり、ホリエモンと同等以上に野心的で、かつより経験や
世間を知り尽くした感がある。
ホリエモンの場合、見ていて「そんなふうにしない方がうまくいくんじゃないかー」と
思える無謀さがある。この北尾氏にはそういった隙がないように感じる。


ライブドアが北尾氏との会談をキャンセルしたのは正解だろう。彼のペースに持って行かれる
前に、まだまだフジテレビやニッポン放送との単独での話し合いなど試みるべきことは
あるだろう。


しかし、フジテレビ側もかなり焦っているのだろうか。ソフトバンクインベストメントは
言うまでもなく専門の投資会社だ。ライブドアマネーゲーム批判しておきながら、
プロの投資会社の力を借りるとは、なかなかリスキーだと思う。
むろん投資とマネーゲームは違うものだが、ソフトバンクグループがここまで大きく
なってきたのは、市場におけるマネーゲームを利用してきた結果の部分が少なくないことは
いうまでもないだろう。