万博の弁当持ち込み問題

愛知万博の弁当持ち込み禁止に対して色々問題が起きている。
弁当持ち込み禁止について自分は開催前から知っていた。中日新聞に大きく取り上げられて
いたからだ。
が、その記事を読んでさえ、万博協会側の言っている理由が良く理解できず、また記事の内容も
それほど深い掘り下げがなく、釈然としない思いも持っていた。


万博境界側はテロ対策と食中毒防止と言ってはいるが、当然のごとく我々国民に感じるのは
出入りの業者に儲けさせるための目的が大きいのではないかという思いだ。
もっと勘ぐると、万博協会側の一部お偉方はそれでリベートなんか貰って、私腹を
肥やしているんでないのとも思うわけだ。


一部弁護士グループの「持ち込み禁止は独禁法違反に当たりうる」との警告に続き、
今度は小泉総理からも持ち込み禁止を再検討するよう指示が出た。
http://www.asahi.com/life/update/0330/005.html


それに対し、今日協会側から「家庭で調理したものに限り、会場内への弁当やサンドイッチ
の持ち込みを認める」と発表があった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050331-00000156-kyodo-soci
「家庭で調理した弁当は集団食中毒が起きる可能性がない」との理由だが、これでは納得できる
はずもない。
子供の屁理屈でも対抗できるが、じゃあ市販の弁当は食中毒が起きる可能性があるのかだ。
むしろ防腐剤を十分使用している市販品の方が食中毒の観点からは遙かに安全だろう。
それこそサークルKサンクスやローソンは抗議すべきだろう。
言うまでもなく、これらも許可してしまうと既存のコンビニ業者に金が流れてしまうからだ。
万博会場近辺にはコンビニが多く新設されている。協会側からするとこいつらは敵だろう。
施設内の売り上げに対して競合するわけだ。
しかし、自由競争市場主義の日本だ。このような対応は徹底的に批判され、排除されるべきだろう。


テロ対策は重要だ。しかし、それでは水筒持ち込み可を説明できない。
どこかで線引きが必要なことではあるが、それは国民に納得できるものでなくてはならない。