オオクチバスの規制

特定外来生物被害防止法の規制対象を選定について国民から意見が求められている。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050405i317.htm

自分の感想として、外来種によって既存の生物種の生態系が、ある程度以上の悪影響が
受けうるのかどうかで規制対象とするか判断すべきことである。
にも関わらずこの議論には釣り業界・釣り産業への影響が考慮されている。
その必要があるのか甚だ疑問だ。


自分が子供の頃から、近所の何処何処池で最近ブラックバスが釣れるとか、逆にフナが減った
とか言われることがあった。釣り好きがブラックバスを放流したことが原因であることは
以前から言われていた。
それからある適度の時間が経ち、現在、既存種とどういう数的関係を変遷してきているか、これが問題である。


生態系のバランスは極めて微妙である、水槽に金魚と肉食魚を入れれば、いずれ肉食魚のみと
なり、そしていずれは肉食魚も餌がなくなることで死ぬことになる。
実際の生態系では微妙な関係を保ちながら、時間の中で両者の数的関係がどうなるのか。
この調査結果が最も判断に必要なものだろう。
調査結果の判断があくまで玉虫色なら、規制対象を一部の湖沼にのみ適応して、
その影響をさらに調査していくのも方法としては良いと思う。


いずれにせよ、科学的な根拠を持って考慮することである。
一人何回も寄せることができる意見に対し、賛成と反対の総数を比較しても全く意味がない。