サイエンティストが研究に使う資金の中で、文部科学省が出すメインとも言える
「科学研究費補助金」の採択可否の結果が出そろった。
研究課題約11万8千件の中から審査を経て、約4万6千件の採択だ。
総額約1880億円の分配とのことだ。
うれしいことに今年は自分も「採択」。
「うっしっし」って感じである。
大学等が独立行政法人化し、各大学間の競争が激しさを増す中、今回の採択結果は注目されていた。
自分はまだじっくり解析をしていないが、下記のサイトに概略が公表されている。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/04/05042902.htm
大学別の採択件数を上位を抜粋したが、
1 東京大学 2,751件 約163億
2 京都大学 2,170件 約102億
3 東北大学 1,679件 約73億
4 大阪大学 1,627件 約75億
5 九州大学 1,347件 約48億
6 北海道大学 1,312件 約49億
7 名古屋大学 1,212件 約52億
予想通りというか当たり前というか、綺麗に旧帝大が上位を占めている。
優秀な研究者が集まり、研究費が恵まれた中で、研究がより進み評価され、研究課題が
より採択されやすくなる、まさに良い循環である。
逆に地方大学、例えば岐阜大学は275件,約7.7億、三重大学などは30位までのリストにも入っていない。
優秀でない研究者が掃き溜まり、研究費も取れず、当然研究も進まず、よって研究課題が
不採択になりやすい。逆に悪循環になるわけだ。
これからの競争の時代、この結果自体は極当たり前のことであり、反対意見を感じる物で
はない。
最先端の研究ができない大学、研究費があまり取れない大学はは何をすべきかじっくり
考えて行かなくてはいけない。