老害復活

昨年8月、当時明治大の一場靖弘投手(現楽天)の獲得にからんだ不祥事で責任をとって
オーナーを辞任した、ナベツネこと渡辺恒雄読売ジャイアンツ元オーナが会長職に復帰だそうだ。
http://www.asahi.com/sports/update/0607/108.html?t


開いた口が塞がらない。
元々巨人偏重のドラフトやFA制度で、戦力の不均衡化や年俸の暴騰化を引き起こし、
パリーグ球団の経営を困難にした。
ナベツネ氏自身がプロ野球衰退化の元凶であると言える。
不祥事の責任を取って止めたのに、その不祥事はもうチャラになったというのだろうか。


これでドラフトの完全ウェーバー制、放映権料の公平分配化と、次にプロ野球人気の復活を
目指す方向性が完全に潰されることになるのは間違えないだろう。
復活した老害ナベツネがまた好き放題のことをし出したら、まさに日本のプロ野球はジエンドだろう。


先日亡くなった、血液製剤によるエイズ感染問題でも話題の人だった元帝京大副学長の
安部英(たけし)。血友病の権威と言われ誰も反対意見を言えず、最終的に大問題を
引き起こすことになった。


人生経験が豊富なお年寄りはデフェンシブな意味では頼りになるが、権力を用いた独断での
積極的行動は組織に大きなトラブルを生じさせうる。あくまでボトムアップ的な意見との
すり合わせ・議論が重要だ。
職場でもありがちな話だが、トップダウンで老人ががんばりすぎるとろくな事がないことが多い。
成功した老人は自信家であることが多いため、取り返しのつかないところまでいってしまうのだ。