税制のあるべき姿

税制改革が叫ばれて久しいが、いよいよ日本も高齢化と共に税制のあるべき姿を真剣に
議論し、対策を講じていかなければならなくなったと言えよう。
税制問題に関しては、各人が自分にとって都合の良い税制になることを主張し、最終的に
政治力のある人間にとって都合の良い姿に変えられていく物であるのはしょうがないことなのか
とも思っている。税制の基本は公平負担だと思うが、この公平とて人それぞれ考え方は異なる。


税を考える時、まず言えることは国の仕事として、どの程度の役割を担わせるかがある。
国は個人の生き方に対して、ほとんどなにもサービスをしません。となれば、経費はほとんど
掛からない。
国が科学研究にお金を全く支出しないという選択肢だって、税金を安くしたいなら有りな分けだ。
逆に、高齢化・社会保障・危機管理・安全保障・・・色々国が関与すればするほど、
それに金がかかるのは当然だ。
その中で、国民は国に何処までのものを望むかだ。


次に誰が負担するかだが、
1,全くの均等(どんな人も同じ額の税金を払う)
2.所得に応じて均等(所得に対して定率の税金を払う)
3.所得の多い人により多く(所得量に対して、累進制の税金を払う)
4.個人は税金を払わない(経済活動によって得た利益に対し、事業者のみ支払う)


先の公平に関してだが、この4つどれも公平と言えるし、不公平とも言える。
現在は3がメインだが、消費税の考え方は2だし、法人税中心なら4となるだろう。
これまでの税制改革は3と4を減らしつつ2を中心にしたいということだ。
その方が、今後の社会情勢に対して、安定的な税収が得られるからだろう。


税制問題は本当に難しい
http://www.asahi.com/business/update/0621/119.html
サラリーマンの給与所得に対する控除も、どんどん減っていく流れのようだ。
自分も配偶者特別控除配偶者控除は女性の社会進出を妨げる余計な控除だと思っている。
子育てや人口増加を目指したいなら、出産に対して、一人何百万とか支給した方が良いだろう。
あと、自営などの個人事業者は今でも脱税し放題と聞く。
大学時代、友人が高級車を乗り回していた。こんなものを買う金が何処にあるのかと思うのだが、
実家が農家で必要経費として節税に使えるのだそうだ。
高級車が何故必要経費なのか理解できないし、実家から離れたこの友人の車が農業経営に
関与することはない。
こういった不公平感もサラリーマンには根強いのだ。
公平な税制をじっくり考えていってもらいたいものだ。