名古屋大学の業績捏造事件の結末

5/22の自分のブログにも書いた、名古屋大学の「21世紀COEプログラム」業績捏造事件に関して、
http://d.hatena.ne.jp/cell2005/20050522
平野真一学長は12日、記者会見し、「社会的、道義的責任がある」などとして、9月末で
このCOEプログラムを返上する考えを明らかにしたとのことだ。
今年度後期分の補助金2700万円も辞退するということだ。
http://www.asahi.com/national/update/0912/NGY200509120003.html


この事件はどうなったのかな。と随分時間が経ってからの決定だという印象を受けるし、
すでに受け取った8000万円弱については「一定の成果を上げ、役割を果たした」として
返還する考えはないというのが不満だが、それでもまあこういう判断はそれなりには
評価できるのかなと思っている。


申請書類にかかれた業績や学歴などの内容をどの程度追跡調査するのか、こういう審査に
関わる教授に聞いてみたことがあるが、そこまで調査はしないとのことだった。
まあ研究計画を審査する偉い人々が自ら調査する必要はないと思うが、いずれにせよ、
こういう内容を簡単に調査できうるデータベースがあっても良いと思っている。
サイエンティストの業績に関するデータベースの作成を急ごうと言う話は聞くが、実用に
耐えられるまともなものはまだ出来ていない。
研究の評価という意味でこういうものを作ることは重要だろう。