監査法人ぐるみの粉飾決算

カネボウ粉飾決算の件。自分は趣味の1つとして財テク、株の売買をやっている。
2年前だったろうか、実際このカネボウ株で20万円ほど損をした。
当時カネボウは財務状況は良くなかったが、化粧品という収益頭があり、大規模なリストラ等の
経営改革などをおこなえば十分復帰できる範囲と見られていた。当時まだそれらの打開策を
打ち出しておらず、当然そういったニュースが出た時に再生期待で大きく株価が上がるという
シナリオが考えられたからこそ買ったのだ。
当時カネボウの財務状況は良くなかったとはいえ、時代としてもゼネコンや繊維銘柄でも
例えばユニチカやダイワボウ、シキボウなど同様な財務状況の銘柄はたくさんあった。
その中で収益頭のある会社ということで、決して悲観するものではないと思っていた。


その後、花王との経営統合話が出されたわけだが、そこから理解しがたいほどカネボウは迷走し始めた。
まず、組合が花王との統合を認めないとのことで、経営統合がご破算になってしまったのだ。
そして、その後結局産業再生機構に再生を頼むことになるが、そこで粉飾決算があることが判明。
さらにこれが監査法人ぐるみだったということだ。


株式会社にとって、決算報告は投資家が投資判断するために必要不可欠なものだ。
これに対し嘘を報告するのは、その根幹を揺るがす大悪事である。当然、この行為に対して
罰せられることにはなるが、はっきりいって刑は軽い。根幹を揺るがした行為に対する
処罰がこの程度であってはならないのではないかと思う。