姉歯問題2

姉歯秀次1級建築士による耐震データ偽造問題。引き続きネタにしていこうと思っている。
ブログでもかなり意見されているし、様々な考えの意見も出ている。人権無視の暴論に読む
エネルギーを割く気は全くないが、結構ブログでもなるほどと納得させられるものも多くある。
自分は何でもそうだが、こういう事件が起きてしまったことはもう取り返しようがない。
責任の所在を明確にすることは重要だが、今となっては「姉歯」が悪いのか、「木村建設
が悪いのか、「総研」が悪いのか、検査機関や国が悪いのか、はたまたマンションを買った
人々の過失責任は0なのかという議論にはあまり興味がない。
大事なことは今後二度とこのような問題が生じないようにするには、どうしたら良いかということだ。


経済同友会の北城恪太郎代表幹事は「経済犯罪に対するペナルティーが軽すぎる」と述べている。
http://www.asahi.com/business/update/1206/137.html
以前から自分も「カネボウ粉飾決算事件」や「コクド・西武鉄道問題」などで経済犯の刑の
軽さを問題視している。
コクドの堤義明氏は結局、執行猶予付きの判決。罰金などは彼にとっては全く痛くも痒くも
ない額だ。週刊誌ネタだが、彼は今でも料亭によく出没しているらしい。
彼の部下2人は事件の責任を感じ自殺している。死に値する責任を負っているのだ。
なのに主犯格がこんなに軽い刑で済んでしまって良いのか。


様々なブログの中でいつも感心させられるのが、自分のサイエンティストとしても関連ある
柳田先生の「柳田充弘の休憩時間」。 12/4の「責任の所在」の文章など本当に同意する。
http://mitsuhiro.exblog.jp/3172931/
経歴・業績・成果の偽称や捏造に対するペナルティーは重くて当たり前で、そこで厳罰が
下せない組織は結局衰退する。
以前から問題にしている大阪大学東京大学のデータ捏造事件との絡みもとても重要だ。
この文章のついでに是非、柳田先生のブログも読んで頂きたい。