ホリエモン問題とサイエンティストの捏造

ライブドア問題に関してはその後も興味を持ってサーベイしている。
民主党ホリエモンを選挙に担ぎ上げた自民党に対して責任問題を問おうとしている。
マスコミは連夜のライブドア批判。出てくる情報はここまでやっていたなら、どうしてこれまで
問題として表面に出てこなかったのか疑問でしょうがなく感じる内容ばかりだ。
後になれば何とでも言えることで、大事なことは事の過程の中で指摘したり、警告したり
することではないのか。民主党もマスコミも自分たちもホリエモンに踊らされていた、そして
ホリエモンを踊らしていたということをもっと直視するべきだろう。
ホリエモンをここまで持ち上げたのも自分たちであるのに、揃って今度は批判の側に回るなど、
全く恥辱心も何もないのかと言いたくなる様だ。
マスコミは我々が知ることができる数少ない情報を提供できる仕事を担っている。
極力、公平で規範的でないといけないと思うのだ。


で、最近のマスコミの話を聞いているとホリエモンという人間の印象がちょっと変わってくる。
自分もマスコミに踊らされているわけだ。社内ではワンマンでメールの送信は必ずホリエモン
にも送らないといけないらしい。そして、いちいちチェックや追加注文を受けるのだ。
それこそ、社長を抜きでまず根回しを等ということができないわけだ。見ていると少なくとも
自分はこんな会社には入りたくないと思う。


そして先日のライブドア株主総会後の忘年会の流出ビデオ。ライブドアの替え歌など、
http://www.tanteifile.com/diary/2005/12/31_02/index.html
おごりそのものを感じる。結局、成功の中でできあがったおごりがこういう末路をたどる
ことになったのだろうか。トップダウン方式はトップが正しい道を歩んでいるうちは問題ない。
しかし、いずれそのおごりの中で誤った方向に道を踏み外すのだ。むろん最初からそういう
規範のない人間だったのなら、まさにホリエモンを持ち上げてきたマスコミの責任は重い。


東京大学のデータ捏造事件。まだ情報が部分的なので意見は書かないでおくが、最先端の
分野で成功を収めていく中で、どこかタガが外れた結果であるのは間違いないことなのだろう。
両者には繋がるところが多いと感じる。