林野庁のデータ捏造

林野庁がスギ花粉症対策の効果を捏造していた問題。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060221i116.htm
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060221it06.htm
http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200602210399.html

なんだか最近こういう話ばかり出てくる。以前からあったものが話題として出てきやすく
なったのか、あるいは大学を含め公的機関は緊縮財政による財源取り競争過激化による
副産物なのか、どちらなのかなかなか評価しにくいが、いずれにせよこれも立派な捏造だろう。


自分たちの狙いに対して否定的なデータは机の引き出しに入れたまま、肯定的なデータのみ
使用するという良くある話だ。
今回の結果はWEBサイト上での公表ということなので、学術的な意味合いは薄いが、
花粉症対策など国民の興味ある分野の話題に対し、このような都合の良い手は許されるわけもない。
しかも、原因だとか責任の所在をはっきりさせて、処分をするとかそいういう話も出ない
ところがこれまた呆れる。まさにこんなこと林野庁に取っては日常茶飯事だったのではないか
という気がする対応だ。


大学時代、当時環境庁のアルバイトの話を耳にしたことがある。「〜の森」に希少な生物種が
どれだけいるか調査するバイトだ。自分はやっていないが聞くところによると、かなりいい加減
だった。もう昔のことだが、今思うと大事な調査ならアルバイトじゃダメだろうと思うのだが。
そういういい加減さが今回の根底にもあるのだろう。


今後、この問題はそのままうやむやになるのだろう。大阪大学医学部の問題もそうだが、
マスコミももう少し突っ込みを入れられないのかと思うのだが。