ヒトゲノムマップ

一家に一枚、ヒトゲノムマップだそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0417/TKY200604170339.html
こういうことをするのは極めて重要だと考えている。ヒトゲノムプロジェクトで、ヒトの
全ゲノム配列が決まったと言ったことろで、一般の人にはなにがどうなのか全く分からないだろう。
自分から見ればわずか200個程度の機能を持つ遺伝子にマークを付けただけに見えるが、
一般の人から見ればなかなか面白いのではないだろうか。


今回のこの公表は科学技術週間(4/17〜4/23)の計画に基づいているようだ。
http://stw.mext.go.jp/
で、WEB版の目的ページは以下。
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/genomemap/
PDF版は以下。
http://219.111.2.60/web/pdf/genomemap_A2.pdf
是非、PDF版をプリントアウトして一家に一枚、冷蔵庫の前にでも貼ってもらいたい。
ちなみに自分には、第3染色体のロドプシンというタンパク質の遺伝子の説明の所の、
顔の絵が金正日に見えるのだが。


緊縮財政の中、科学技術振興予算を含めた、ほんのごく一部の領域のみが予算増額になっている。
それだけに国民の期待に応えなければならない。
なんか官僚みたいなことを書いているが・・・


前に書いたように自分の現在の研究材料はイネ。これを見てイネで同様なものを作りたく
なってきた。イネの研究は農林水産省が中心的存在だが、どうも研究組織としてはもの足りない。
実例はまたいずれ書きたいと思うが、農林水産省の場合、農政・食料供給・食品安全など
様々な分野があるために、研究費を得るのにアカデミックとは言い難い議論が、
背景にあるのだろう。


まあ、文部科学省系の自分たちは自分たちで社会に貢献できる方法を探って行きたいと
思うのだ。