実験系

前回おしごとの話をして、サイエンティストのタイプについて書いてみたので、今日は
研究を実際進める上でのタイプについて述べてみたい。


まず汎用的な実験系の確立にもっとも重きを置くタイプ。こういう汎用的な手法が確立すると、
その後何年も類似の仕事でうまくいくことが可能で、かなりおいしい。自分もこういうのを
目指すタイプかなと思っている。でも自分の場合、系が確立するとなんだかもうその実験に
飽きてしまい、別のことをやりたくなってくるのだ。本当は系が確立したら、いよいよデータを
出すための実験をして、論文としてまとめるのが定石だとおもうのだが・・・


別のタイプはこれも前回に似ているのだが、兎に角やってみる派。やった結果でどんどん
流れが変わる。系の確立を目指すくらいなら、全く別のことを初めからやってみようとする人。
こういう人に対しては前者の系を確立させる事自体意味がなくなってしまう。
流れとその系が一致することなど、まずないからだ。


まあ、こんなことをだらだら書いても具体例がないと分かりにくいだろうが、実験にやり方
にも色々なタイプのサイエンティストがいるということだ。
そして、これもヘテロであることが研究室にとって重要であると自分は思っている。