神戸大学工学部での捏造

こういうニュースはこれからどんどん出るだろうとおもっていたのだが、ここしばらく
見ることがなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0427/OSK200604270040.html
東京大学工学研究科の多以良・川崎捏造事件の最終報告を読んでの感想もいずれ書かねばと
思いながらまだ書いていない。最終処分が出たあたりにと思っている。


この神戸大学の件、今度は論文ではなく特許だ。特許の出願書類に、実際は実験していない
データを記載していたことが分かったとのことだ。独立行政法人化して我々のような基礎研究の
職場でも、特許の申請に対して積極的におこなうような感じになっている。
工学部だと法人化以前から特許というものは、結構出しているものなのだろうか。
新規性と実用性が必要らしいが、弁理士の話を聞く限り、書き方でなんとでもなるようだ。
この感覚がデータそのものにも及んだ結果だろうと思う。かなりありがちな話だと思う。
今後、さらに情報が出るのを待ちたい。各大学の工学部のような応用系の学部を中心に
結構ありそうに思う。なぜならサイエンティストにとって、特許なんて論文に比べたら
格下のどうでも良いもの、という感覚があるように思うからだ。


企業などはどうなのだろう。企業で研究開発に携わっている友人もパテントはペテントと
よく言っている。ある程度の誤魔化しや大袈裟な表現などいくらでもある世界なのだろうか。
ここら辺の一般的な状況が残念ながら自分には全く分からないことだ。