姉歯問題の結末

耐震強度偽装事件で、国会の証人喚問での偽証をしたとして、姉歯秀次容疑者(49)
を議院証言法違反(偽証)の疑いで再逮捕したとのことだ。
http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY200606220178.html


姉歯建築士がかかわったマンションでヒューザー小嶋進社長と、木村建設
木村盛好社長は詐欺罪。民間検査機関イーホームズ社長の藤田東吾社長は電磁的公正
証書原本不実記録などの罪で起訴。
結局、これらの結論は「姉歯がすべてやった」にかなり近いものではないかと思う。
本当にそうだったのが、個人的には疑問が残るが、少なくとも姉歯が当初言っていた
木村建設ヒューザーからの圧力で構造計算書を改竄したというのは、大元の動機では
ないようだ。よって「姉歯が一番悪い」ということになり、他の人々はそれに付随して
非道義的なことをやった人、というレベルで犯罪行為としての責任は、それほど大きく
なかったということになるのだろうか。
総合経営研究所(総研)や、その総研の内河氏が最も諸悪の根源的な感じもあったが、
結局そのような証拠は明確にできなかったようだ。また日本ERIや地方公共団体
評価認定システムに対する落ち度の関連も十分に議論されたか疑問が残る。
とりあえず、大きな動きの部分はこれで終わるのだろうが、今回の件を今度の参考に
建築の安全性を考えていってもらいたものだ。