0金利解除

ついに日銀は長いことの0金利政策を解除した。
その後の日本経済は下にあるように、ほぼ教科書通りの動きと言えよう。
http://www.asahi.com/business/update/0718/136.html
大方の予想はこの後、年内に2度の金利上げがあり、0.75%まで持っていくというものだ。
これまでの0金利政策。日本経済の厳しい状況において、多くの企業はかなり助かった
だろう。一番助かったのは何より銀行だろう。その銀行。大方不良債権処理に片がつき、
一時国有化されていたのも何とやら、行員の給与はかなり上がっている。
我々、公務員的な給与の人間からするとなんとも納得いかない。
金利政策の中、もっとも痛い目に遭ったのは老後の生活のために預金利子を当てに
していた人々で、増税だの控除廃止だのより、よほどこの0金利政策に文句を言わなければ
ならなかったと思う。


多くの企業がありがたみを受けた0金利政策だが、各企業の財務諸表を見ると、この間に、
ほとんど有利子負債を減らせてない企業もある。むろん、長期固定利息の有利子負債なら
慌てることもないが、もしそうでない負債を抱えたものなら、はたして今後その企業は
どうなってしまうのだろうか。まあ、こういうものこそ経営手腕だろうし、もはや
これ以上は国も助けてはくれまい。


金利政策解除によって多くの市中銀行普通預金金利が0.001%から0.1%
ないし0.2%に上がった。自分が預けているいわゆるネット銀行、市中銀行よりは
利息が良く、これまで0.05%−0.06%だった。解除を受けてEバンクと
ソニー銀行は0.2%。
が、ジャパンネット銀行セブン銀行はまだ変更されていない。機敏性に敏感なネット
銀行ユーザに対しこの遅さは問題ではないだろうか。かくいう自分はジャパンネット
銀行に預金しているのだが、はやくしろって感じ。
むろん0.2%では住友信託銀行とかと変わらない。
http://www.sumitomotrust.co.jp/BP/retail/kinri/02-saving00.html#ordinary
コストが抑えられるネット銀行ならこれらに上乗せがあって当然だ。遅れた分、改訂
された金利が例えば0.24%とかになることを期待している。