大阪大学でまた捏造

水曜日の深夜あたりから、にかわに「大阪大学」「捏造」「下村伊一郎」といった
キーワード検索の結果から、ここにやってくる人が増えてきたので何だろう
と思ったのだが、以下のニュースだ。
http://www.asahi.com/national/update/0907/OSK200609070010.html
論文はすでに取り下げられている。
http://www.jbc.org/cgi/content/abstract/M603586200v1
http://www.jbc.org/cgi/content/abstract/M603586200v2
取り下げられても見ることはできるのだが。
http://www.jbc.org/cgi/reprint/M603586200v1.pdf

にも関わらず、大阪大学はこの件を全く公表しておらず。しかも、今回は自殺という
犠牲者を出している。 同大学院生命機能研究科長の近藤寿人教授は「助手の自殺と
調査との間に因果関係があったことを示す事実は今のところなく、助手が(不正など
に)かかわった事実もない」と話した。 とのことだが、実際は助手が教授による
捏造を訴えていたようだ。自殺するほどの相当の圧力がかけられたのか。はたまた
一部掲示板には口封じされたとか。
まだ、記事としても納得できるものがでていないので、状況を見守りたいところだが、
助手が自殺したのも1日で、このことも外部に漏らさないよう箝口令が惹かれていたらしい。
昨日になってやっとニュースになったわけだ。
アジ化ナトリウムでの服毒自殺なので、毒物管理においても問題があるだろう。


柳田先生のブログにも昨日・今日と、この件が書かれているがまさに大阪大学
隠蔽体質がはっきり分かる。
http://mitsuhiro.exblog.jp/
自分がサイエンティストとして懸念を感じるのは、大学等の公的研究は国民の税金で
行われている。そして財政難のなかでも、公的な研究費は削減されることなく、重点
配分されているのだ。当然、国民への説明責任を負う。にも関わらずこの隠蔽体質で
あることが明確になると、結局最終的に公的機関全体への資金分配が減らされてしまう。
一部の人の迷惑行為で全体が迷惑を被るのだ。大阪大学は現時点で明確になっている
ことを早急に公表する義務がある。


銀行などが問題行為をすると、金融庁から業務改善命令などが下される。大学の自治
任されないといけないものだが、ここまで腐った大学に対しては、文部科学省
業務改善命令とか業務停止命令を出すくらいのペナルティが必要なのかもしれない。