松阪の価値

米国大リーグへの移籍を希望していた西武ライオンズの松阪。
ポスティング制度の結果、60億円でボストンレッドソックスに独占交渉権が渡った。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20061115&a=20061115-00000086-jij-spo
一言にすごい金額だと思う。大リーグの興行収益がどの程度か全く知らないのだが、
果たしてこの額の元が取れるのかと思う。むろんこれは西武ライオンズ側に払う額。
松阪の年俸や契約金を考えると、あっという間に100億とかいってしまうのでは
ないか。この高額の1つの要因はニューヨークヤンキースには行かせたくない、
レッドソックス側の意地があったようだ。松阪自体の評価はどのくらいだったのだろうか。
まあ、いずれにせよ。金を持つものが勝つという米国式のものだったのだろう。
笑いが止まらないのは西武ライオンズだろう。ライオンズはコクド問題の時に、ライオンズを
手放すかということまで言われていた。球団売却益は100−200億と見積もられて
いたように記憶しているが、ここで松阪1人で60億をゲットだ。
思えば、ドラフトで松阪の交渉権が「当たり」になった時点で、この60億が「当たった」
ようなものだと言える。
この利益は経理上は、どう扱われるのだろう。特別利益となるのだろうか。
ならば普通に法人税がかかるのだろうか。普通なら30%の法人税となり18億円が
国益になるわけだ。まあ、こういう泡銭に対しては50%くらいの税率でも良い気がする。
いずれにせよ、すごい話だ。


一方、ドラゴンズ。小笠原争奪戦から撤退。こちらは金銭的に常識的な感覚だったようだ。
水面下では小笠原に会っていたようなので、結局、金が足りないということだったのだろう。
小笠原が日本ハムに入団当初、落合が日本ハムにいて、打撃の師匠と崇めていた。
その話があったから落合監督次第で金とは関係なく中日に・・・という一縷の望みも
持っていたのだが、さすがにダメだったようだ。
タイロン・ウッズと契約せずに小笠原を取るという選択も噂されていたが、さすがに
両天秤にかけるのは周りに印象が悪すぎる。また、そうなると森野を含め、3番打者から
5番打者まで全員左打者になりバランスが悪すぎる。結局守備位置と左右のバランス、
金銭上の問題。すべてを含めて落合が言う、縁がなかったということだろう。
後は外野手で右打者の新外国人が誰になるかがすべてだろう。アレックスの解雇は
しょうがない。彼は来日初年度がもっとも輝いていたように見える。外国人は
普通、期間が長くなると日本に慣れて、さらに良くなることが多いが、アレックスは
逆だった。特に守備力の低下は激しかったように思う。彼より良い外国人を獲得して
頂きたい。