新年そうそうの御手洗ビジョン

正月といっても特に変わりはなし。6日間仕事はお休みとなるわけだが、ここぞと
ばかりたまっている論文の整理(読むという意味ではない・・・)とかバグで止まった
ままのプログラム開発の再検討の試みとか(結局進まないのだが・・・)、後は
何と言っても趣味のゲーム。こっちも発売されて買ってはおいたものの、全然やって
いなかったもののを少し囓ってみたり。。。ゲーマーの一人としてがんばって開発して
くれたゲーム会社に対して敬意をはらって、特定メーカのゲームはとにかく発売とほぼ
同時に買っている。これがゲームを趣味とする人間のプライドだ。中古ソフトを買う
奴なんて心の中で罵倒するのだ。


さて、新年早々不愉快なニュース。経団連の御手洗会長(キヤノン会長)が、消費税を
2%程度上げ、さらに不足の3%を歳出削減するかさらに消費税を上げるべき等々、
御手洗ビジョン」を発表した。この正月そうそうに発表するとことが極めていやらしいし、
不愉快きわまりない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070101-00000412-reu-bus_all
もちろん産業の国際競争力強化を理由に、法人税率を10%引き下げるよう、ちゃんと
求めている。アホかと言う感じ。
日本の3大税収は、法人税所得税・消費税で賄われている。
現状の財政を考えれば、消費税上げは当然すべきことだ。が、そこで法人税を下げて、
さらに不足したぶんは消費税上げかなあーと言っているのだ。国際競争力に関しては
法人税率の差など微々たるものだ。中国・台湾・韓国などを相手に競争するなら
中国の人民元に対する政治的な圧力を高める方がはるかに効果的だろう。
そして、重要なのが御手洗氏本人のような高額所得者からの累進課税を再強化することだろう。
いったんは最高課税率が下げられたが、結局格差社会としての問題を生じさせた。
格差社会が本当に問題だと思うなら、ここをとりあえず元に戻すことが先決だろう。
これだけでも税収がかなり増える。


どうもトヨタの奥田氏からこの御手洗氏に変わってから、経団連の主張は見境がなくなって
来ているように感じる。ホワイトカラー・エグゼンプションに関してもそうだ。
自民党議員に企業献金をしておいて、「てめえら金もらっているんだろ、こっちの
言うこと聞け」というような印象を強く受ける。
言うまでもなく、これは好ましいことではないだろう。