中村紀の契約交渉

オリックス中村紀洋内野手の契約更改交渉に関する問題。色々な考えがあるだろうし、
自分を含めた一般人はマスコミからの情報しかない。それらの情報からの感想に
過ぎないのだが、交渉を進めれば進めるほど中村ノリのアホっぽさが露呈し、
見ていて気の毒な感じさえしてしまった。というのが率直な感想だ。
http://www.sanspo.com/top/am200701/am0111.html


折角、交渉を弁護士に任せているのだから、その交渉の進行中に、途中段階の不満を
マスコミにしゃべったらダメだろう。こちらはどういう希望なのか、球団はどう考えて
いるのか、それをすりあわせながら、こちらの主張を粘り強く唱えていく。
自分も交渉ごとは得意ではないが、うまい人を見るとおおよそこういう感じである。
交渉中にあくびをしたとか、携帯がマナーモードになっていなく呼び出し音が鳴ったとか、
中村の場合も、期待感を感じさせない球団の対応とか、どれも感覚的なことから、
自らいじけてしまっている選手がいる。すべてのプロ野球選手がそうではないのだろうが、
あくまで交渉は客観的なデータを元にすべきだ。


中村の場合、大リーグ移籍前にも近鉄ともめている。当時、球団幹部が「なんで中村の
ようなアホに5億円も出さないかんのや」と言ったか言わないかで、今回と同様中村はいじけた。
しかし、今年の交渉を見る限り、当時の球団首脳も中村との交渉の場で感じた、感覚が
素直に出てしまったのが先の発言だったのではないかと感じる。
その時、結局中村は高年俸を勝ち取った。しかしその後、球団合併問題等も絡んでは来るが、
あっさり大リーグに移籍。ファンはどう感じただろう。
そして、大リーグで活躍できないと1年ですぐに、日本に戻り、ちゃんとオリックス
契約してもらえた。
中村は十分恵まれた状況下で野球をやれてきたのではないだろうか。
確かに今年の故障は不運ではあった。しかし、これまで高年俸でやっていた選手が
急な落ち目と判断された時に、年俸が大きく下がるのは当然だろう。
今回の件は客観的に自分の判断と、球団の判断をかみ合わせられなかった失態だったと
思う。弁護士もこういう懸案には慣れてはいなかっただろう。中村と弁護士の関係も
うまく言っているようには思えなかった。
いずれにせよ、今後中村が8000万より安い年俸でどこかの球団に入団できるか
どうかに注目だ。ドラゴンズも右の代打の切り札とか、サード森野の控えとして、
5000万くらいなら十分取っても良いとは思うが、そんな状況では中村は不満たらたらで
チームに悪影響を与えてしまうのだろう。