学会で感じたこと

学会のプレゼンテーションは難なく終了。終わってしまうと実にあっけない。
質疑応答も想定の範囲内の質問しか出ず。聴衆もそれほど多くなく。おそろくボスは
がっかりしたのではないだろうか。まあ、その程度の仕事ということなのだろう。


学会に行くと、再度サイエンスの在り方というものを考えさせられる。現在自分の
ラボも大型予算をもらい、今回の発表も研究計画の中での一連プロジェクト。
1人1人のサイエンティストの考案が研究の方向性に影響を与えにくい。この既定路線上
での仕事が面白いと言えるのか。おおいに疑問を感じるところだ。
人の発表を訊く中で、どうしてこんな考えができるのか意外性に驚かされることも
少なくない。予想外の方向性。想定外の展開。そういうものがあるからこそ、サイエンスは
面白いのではないだろうか。完全プロジェクト制は初めに実験計画ありきだ。
サイエンスはそんなに思うような展開で、進むものではないはずだろうと思うのだが。


各大学、運営の状態に関して、ほとんどよい話を聞きません。独立法人化した大学が、
日本の科学技術や高度教育に対して、今後どういう悪影響を与えていくのか、非常に懸念を感じる。