食肉偽装

食肉加工販売会社「ミートホープ」の「ミンチ偽装問題」について。ここの社長、
田中稔氏はなかなか面白い人間なのではないだろうか。記者会見での戯けた姿も
笑えるが、今度は自分も悪いが販売店や消費者も悪いと言い出した。まるで自分は被害者と
言いたげだ。まさにこれが本音なのだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000007-sph-soci
姉歯と似たような点があるように思える。消費者に正しい食品情報を与えるのが
食品会社の責務だ。安いものしか消費者が買わないと言うならば、初めから牛100%に
しなければよい。牛100%は高いのだということを消費者にもっと知らせることも重要だ。
まあ、下請的なつらさはあるだろうから、業界全体の問題という指摘は確かにあるだろう。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000149-mai-soci
上記の記事。冷凍食品で有名な加ト吉で、「ミートホープの牛肉を使った32品目の
商品についてDNA鑑定を外部に依頼したとのこと。」
とりあえず、このうち5商品に豚肉の混入が認められたとのことだが、自分は驚いたのは
それではなく、この程度の検査を「外部依頼」するのかという点。豚か牛かはもちろん
品種や品質。それらの検査にPCRによるDNA鑑定なんて基本中の基本だと思っていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC%E9%80%A3%E9%8E%96%E5%8F%8D%E5%BF%9C
加ト吉のような大手でもそういう技術がないのかと驚いている。これでは仮に豚肉が
混入していたとしても、繰り返し調べたり、定期的に調べたりすることはできない。
コスト削減の中、こういう検証が全くされていなかったのだ。
今回の件で食品販売会社は自主回収などのコストが生じることになるのだが、これも
自業自得という感じがする。悪い噂も流れていた「ミートホーフ」。その肉を使い
続けた加ト吉などの責任もやはりあると言わざるを得ないだろう。