皆既月食

cell20052007-08-28

6年ぶりの皆既月食だそうだ。高校時代は地学部で天文にはそれなりの興味が
あるので、見たいと思っていたのだが。事前に天気が悪いと予想され、かなり諦めていた。
6時半以降、結構空を見ていたのだが、事前の調査不足でどこに月があるべきか
把握していない。むろん、全天晴れなら、そんなことを知っておく必要はないのだが、
曇り空の場合、知っていればそこら辺の雲の状態からしばらく見ていれば、
雲の切れ間が期待できそうかどうかが分かるわけだ。それに皆既状態の月が、
雲の切れ間から出ていて分かるものなのか。


ちらちらと空を見るのだが、月が見えない。天気が悪いかと諦めていたのだが、
皆既状態が終わる頃の時間に空を見てみると、おぼろ月として赤っぽい月が見える。
あ、写真を撮らねば!とその時初めて思うわけだから、遅すぎる。
望遠レンズをカメラに付けて、三脚を準備して、雲の切れ間を狙って何とか撮った
月が写真のもの。望遠レンズは最大300mmのもの。普通の一眼レフデジカメは
センサーサイズが小さいから1.5倍で450mm相当の望遠になる。
星を撮るのは厳しいが、月なら天体望遠鏡がなくても十分大きく写せるのだ。
準備に時間がかかりすぎて、残念ながら皆既状態はすでに終わってしまったようだ。
事前に検討していれば、もう少し早くとれたのに。それにISOを落としてでも、
もっと短い時間のシャッタースピードにすべきだった。赤道儀にカメラを付けているわけでないから、
被写体が追尾できずシャッタースピードが長いとぶれてしまう。


雲の合間だから鮮明でないのはしょうがない。暗い部分が赤っぽくなっている様子が
良く分かる。もっと良い時期に見るチャンスはあったのだろうか。皆既状態から
戻るにつれて、どんどん天気が良くなっていく。なんとタイミングが悪いことか。
まあ、自然にはかなわない。
しかし、月の写真を見て、カエルなんかのタマゴの発生の様子に見えるのは、職業病か。