死ぬ死ぬ詐欺

架空につくった難病の子供の支援団体を名乗って、1億7000万円もの心臓移植手術
費用を得ようとする呼びかけがホームページで広がっていたそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000918-san-soci
この手の詐欺がいずれ出るだろうと思っていた。
以前からインターネット上には実際に難病の子供を抱えた両親が、渡米を含めた
治療資金の寄付を呼びかける動きがたくさんある。


しばらく前に話題になったのは、NHKに共働きする両親が、難病を抱えた子供の
海外での治療に対する、資金の寄付を呼びかけたものだった。
NHKの共働きで年収が2000万円を超えていることや、実際、命が危ないとされた
日時を超えても生存していたこと、また、そもそも社会的な地位がなければ、支援が
得られないような人々の協力を得て活動していたことなどが、一部の人からすれば、
本当に寄付が必要な人たちなのか、身銭を使う気がないのではないかとの疑念を呼び、
その時こういうのは死ぬ死ぬ詐欺と言うことができるのではないかという意見もあった。


寄付を呼びかける場合、具体的内容や寄付金やその他の治療資金に対する説明責任が
必要となるのは当然だが、当初そういうのがいい加減な側面もあった。
この一連の騒動は、その部分の問題点が浮き彫りになったという点では非常に重要だったと思う。
そのような経験があったから今回の件が、明らかにおかしい呼びかけですぐ詐欺である
ということが分かったのだろう。


子供の命を利用して、金を取ろうとするなんてひどい話であることは言うまでもない。
詐欺の立件に向けて関係各位は全力を尽してもらいたい。