初仕事

ずいぶん長く取った年末年始の休暇が終わって今日は初出勤。考えてみると、こんなに
長い休みを取ったのは就職して初めてだったのではないだろうか。


新年の恒例のお偉いさんの挨拶なるものがある。ここ数年、内容はほとんど同じ。
国立大学を含めた国が管轄する研究機関は厳しい財政状況におかれている。
基本的な運営資金は年々減らされ、それに変わって競争資金が増えているのだが、
この競争資金の分配が極めて不透明。また、いわゆる成果が期待できる応用研究に、
偏って支給されてしまっている。
iPS細胞の研究成果は画期的で、その後の再生医療研究に多くの国費が支給される
見込みである。それ自体は良いことだが、その研究に至る過程でもっと基礎的な研究成果がある。
それらの研究は評価せず、応用的な研究のみに重点的な資金配分がおこなわれる傾向が
強く、それを非常に懸念しているのだ。


国債依存度が高い国の予算運営ではあるが、きっちり評価することが重要だ。
中国や東南アジアなど、どこかのちょっとおかしい連中にお金が降ってしまうような
ODAの方がよほど無駄だと思うし、削減すべきところだと思うのだが。