再生紙

結局、日本の製紙会社のほとんどが偽装していたという再生紙問題。
自分は元々再生紙は嫌いだ。色が黄色っぽく、古っぽく水簿らしく感じるからだ。
論文にせよ、雑誌にせよ、あるいは自分が書いた文章にせよ、紙に打ち出すので
あれば、真っ白な綺麗な紙に打ち出したいと思うのだ。なんて環境に優しくない奴だ
と思われるかもしれないが、そもそも紙に打ち出す必要のない物なら、打ち出さず
パソコン上なり、現物上だけで見れば良いのではないかと思うのだ。
紙に打ち出してじっくり読もうと思うものだから、紙に出すのであって、それならば
古めかしい黄色っぽい紙ではなく、真っ白な紙にと言うことだ。


職場でも環境に配慮とかでかなり前から再生紙を主に使うような指示があったのだが、
上記の理由であまり積極的に用いなかった。以前上司に資料を渡したところ、この
資料は非常に重要なので、綺麗な紙に打ち出せと言われ、なんだよ〜と思いながらも
自分と同じ考えにちょっとにんまりしたものだ。
ところがいつ頃からか、再生紙と普通の上質紙の区別があまりはっきりと分からなくなった。
再生紙も黄色っぽさがなくなり、上質紙に近づいたのだ。おお、なかなか古紙再生技術も
発展しているのだなあ。と肝心したのだが、結局のところは古紙配合比率を下げていた
ということだろう。
業界に染みこんだ偽装体質。食品・建材と来て、紙もそうだったと言うことだ。
製紙業界は今回のペナルティを甘受し、体質改善を心すべきだろう。