情けないコミッショナー裁定

パウエルの2重契約問題。結局、最終決定となるコミッショナーの裁定はすべて
振り出しで、今後契約したものの契約を認めると言ったものになった。
パウエルはソフトバンクとの契約を望んでいるわけだから、これでソフトバンク
何の問題もなく入団することになったわけだ。
しかし、プロ野球界のお偉いさんである、コミッショナーが出てきておきながら、
こんな単純な裁定とはどういうことなのか。
子供のじゃんけんで後出ししたものが勝って、今のは後出しじゃないのかと
問題提議されたのに対し、もう1回じゃんけんしなおせばーと言っているわけだ。
問題は後出ししたかどうか、この場合は契約が有効かどうかなのに。それには一切
ふれていないのだ。ほんと、バカかと思う。


今回の件、ソフトバンクが明らかに後出しだったし、またオリックスは金貸し業で
ありながら、大失態をしたと見るか、あるいは金貸し業だからこそ、契約を有利に
進めるため策に溺れたとみるべきか。パウエル側の言い分によれば、まず仮契約的な
ものを押さえておいてから、条件を下げたと見られる。まず少額の金を低金利で貸して、
その後、限度額を高金利で貸し出すみたいな感じにも見れる。


まあ、オリックスソフトバンクパ・リーグの中では新し目の球団。こんな
社会的に褒められないことをしている会社が入っているプロ野球が、子供や多くの
プロ野球ファンに夢を与えられるのか。大きな疑問しか残らない。