差し戻し控訴審

光市母子殺害事件の差し戻し控訴審で、広島高裁が被告に死刑を言い渡したこと。
多くの人々はこの判決に納得しているのではないだろうか。
差し戻された後の被告側の主張はまるで、弁護団の中にはプロのシナリオライター
いるのではないだろうかと思えるほど、いかにも被告がちょっと頭がおかしい変わった
人間であることを前面に出したようなシナリオだった。


本来、これが真実かどうかを判断するための差し戻し審ではないわけだ。
そもそも、被告側の主張が変わったこと自体避難されて当然だし、こんな後出し
じゃんけんがまかり通るなら、裁判など3審でもまだ足りなくなるだろう。
下級審での裁判と全く独立するのは判決だけであって、審議や主張が全く別のものに
なってしまってはどうにもならない。
今回の弁護団は敗色濃厚な裁判の中で、ある意味博打を打って、罪状の否定という
ところから始めたのだろう。


むろん、真実は分からない。しかし、積み重ねられた裁判である以上、先に主張したことが、
間違いだった、嘘だったというのは認められなくてもしょうがないだろう。
極めて妥当な判決であったと思う。しかし、これで上告してさらに最高裁判決には
2,3年とかかかるのだろうか。本当に時間がかかる。