メラミンミルク

中国でメラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった事件で、
原料にメラミンを添加した生産者の兄弟2人を逮捕したとのことだ。
http://www.asahi.com/international/update/0915/JJT200809150004.html
言うまでもなく中国全体の例のパターンだが、これで終わりではない。
そもそもメラミンを添加することでタンパク質の含量をごまかせるというのは
すでに知られていたようだ。単に窒素化合物の量を測定するという、単純な調査方法を
継続していた三鹿集団の責任は重いし、すでに随分前から指摘されていたことを
中国政府は隠蔽していたようだ。
接待汚職がからんでいるのか、五輪がらみで表沙汰にしたくない政府の方針だったのか。
いずれにせよ、その責任も重い。
おそらく中国の裁判ではこの兄弟は死刑になるだろうが、もっとたくさんの人が責任を
問われる状況に発展するはずだろう。


日本で粉ミルクといえば、「森永ヒ素ミルク事件」。食品添加物として加えられる
リン酸を食品用ではなく、安価な工業用を使ったため、それに不純物として含まれて
いたヒ素によって多大な健康被害を生じさせた。今も乳製品食品会社の大手。


現代日本では三笠フーズ事件。これもどうやら汚職が絡んでいそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0915/TKY200809150173.html
中国も日本も、過去も現在もたいして変わらないのではないか。