期間従業員

自動車産業含め、多くのハイテク産業が不況で利益水準が下がっている。トヨタ
そうだが、一旦は赤字ということになるのだろう。
こういった中で、多くの期間従業員派遣社員の雇用問題が叫ばれ始めている。
しかし、何というか自分が思うに、何を今更という感じしかしない。
企業からすればいつでも首を切れるこれらの人々は景気水準に合わせて、増減ができる
便利な調整弁だ。そのこと自体が労働者側からすれば問題であり、すでに好景気の
時からもっともっとその問題を訴えて行かなくてはならなかった。
景気が悪くなれば、それらの人々は首を切られて当然であり、それに対し
文句をいっても所詮それ以上のことは期待できないわけだ。むろん文句は言うべきだし、
これを問題視して今後の労働問題を考える上での重要な前例にはすべきだ。


好景気の時代にそれらの職に甘んじていた人々は、自分の人生を猛省すべきではないか。
テレビに出てきた人は車のローンが払えないと嘆いていたが、そもそも期間従業員
ありながら、ローンなんか組むなよと思った。
自分を含め、多くの凡人は若い頃の能力が最大で、年を取るごとにそれらは衰えていく。
よって、若い頃に如何に自分の「場所」を見つけて、そこで長く「食って行く」という
覚悟を決めなければならない。
若い頃に不安定な職に甘んじたままでは、その将来はもっと絶望的であることを
ちゃんと認識しなくてはならない。そういうことを認識させることが社会として
できていたのか甚だ疑問に感じる部分だ。


一方、赤字といっても多くの剰余金を貯め込んでいる企業も多い。日産のゴーンが
大型リストラを決行した時に、経営者として高く評価されたわけだが、犠牲になる
人々を多く出すような経営者は経営者として評価されるべきものではないだろう。
経団連会長の御手洗氏。キャノンも大型のリストラをしている。御手洗氏は経団連
会長を辞任すべきだろう。