人事院勧告

人事院は6日、国家公務員の夏季ボーナスに、大幅減が予想される民間の実態を
反映させるため、緊急調査を行うことを決めた、とのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090407-00000109-san-pol
この関連のニュースが随所で出ているが、相変わらず趣旨をよく理解できてない
記者が多いように感じる。人事院勧告は普段8月に出されるが、いつ出されようが、
基本的にその年度に遡って行われる。
よって、早い段階で緊急調査をおこなって、状況を把握しようという本来の趣旨は
夏のボーナスを去年と同じ率で払ってしまった後で、勧告通りの引き下げをおこなうと
冬のボーナス分で下がった分を全部取り戻すことになってしまい、冬のボーナスが
大幅に下がってしまう。それを避けて、夏のボーナスからあらかじめ予想される半分の
額は下げておこうというものだ。
よって、これをやろうがやらまいが、公務員個人は得にも損にもならない。
最終収支は同じことだ。むろん、公務員のボーナスが良すぎると妬んでいる負け組の
人らにとっても、何の得にも損にもならない。この記事の内容は全く中立なものなのだ。


この記事を読んだ人は大きく誤解する可能性があるし、書いた本人もその本質を
理解できてないのではないかと思うのだが。