研究費の無駄、けっこうありました

センセーショナルな題を付けた記事だが、結局、論点がよく分からない。
下記の記事だ。
http://www.asahi.com/national/update/0214/TKY201002140292.html
研究室での無駄の実態が若手研究者らのまとめで分かった。とのことだが、
どういう人らがやったのか、世話人が一人名前が入っているだけでよく分からない。
無駄は確かにあるのは事実だが、こういう発表は慎重にやらないと、まさにこの記事の
ようにマスゴミの思うつぼの論理に持ってかれてしまう。


裕福な研究室では高額顕微鏡を1〜2年ごとに買い替え、型落ちになった機器は使われずに放置ー
これが無駄だそうだが、顕微鏡の買い換えは決して無駄ではない。
ここでの無駄を上げるなら、型落ちになった機器の有効利用が十分に講じされていない
ということだ。
しかし現在の国家予算のルールでは、中古品のオークションは禁止されている。
また、買って5年経過していない機器はそうそう簡単に移管できない。
それによる再活用を考えるなら、その部分の法改正が必要だ。
顕微鏡もそうだが、機器は維持にも金がかかる。仮に全く金のないラボがほしがって、
移管できたとしても、同様に無駄になることは目に見えている。


科学者による発言の引用が中心で、非常に理解できるが内容だが、それで何故この
題になるのか全く理解できない。
サイエンティストはここらへんのジャーナリストの教育も怠ってはいけないものだと感じる。