日産による買収

書いた矢先、三菱自動車への日産からの増資が発表された。事実上の買収という流れ
になるだろう。三菱系の支援企業、すなわち三菱重工三菱UFJ銀行も対応に苦慮して
いたところの渡りに船という感じなようだ。


いとも早く決まったとという印象で、これは去年秋に日産から燃料効率の疑念点が
三菱自動車に伝えたれていた当初から、進められていたと予想される。
日産からすれば軽自動車を中心とした技術は魅力に感じたのだろうし、三菱自動車側から
すれば今回の不正で日産側への賠償を軽減あるいはチャラに出来る経営統合は、魅力だし
もっと言えばそうせざるを得ない状況でもあったわけだ。
日産ゴーン、およびルノーに仕掛けられた作戦だったのかもしれない。


いずれにせよ三菱自動車側からすれば、企業継続前提を維持するには選択権なく
受け入れるしかないわけだし、まあ多くの底辺社員にとってもこれで良かったのだろう。
株価の方はこのニュースを受けて大きくあがったものの、継続的に上がるのはなかなか
長期になるし、日産に完全子会社化されその条件によっては現状格安とは言えない。
よって結局このまま手出し無用の銘柄になりそうだ。