フードファディズム

フードファディズムという言葉があるようだ。
食物や栄養成分が体に与える影響を過大評価したり、信じたりする現象らしい。
古くはビタミンCの効果などが有名で、過剰摂取することで通常摂取にない効果が提唱されていた。


最近はある種のテレビ番組やインターネット、また高齢化社会の中、健康に気を遣う人の
増加など様々な理由により、このフードファディズム現象が強くなっているようだ。


自分はサイエンティストの端くれとして、食べたものが体にどのような影響があるかは
もっと科学的に議論されて、一般人に分かり安く解説されるべきだと思っている。
一部マスコミや商品流通業のキャンペーンに踊らされていてはダメなのだ。
具体例を今後いくつか挙げていきたいと思っているが、そもそもこれを食べると体によい、
と言われる根拠は実に貧弱で眉唾的データが元になっていることが多い。


厚生労働省の「特定保健用食品」制度もこの現象に拍車をかけているのだろう。
http://www.souken-lab.co.jp/tokuho.html
へルシア緑茶で知られるカテキンの脂肪減少効果。
どの程度あるのかも怪しいが、もっと変な話が特定保健用食品の称号はカテキンの濃度で決まっている。
しかし、カテキンにそういう効果があるのなら、濃度よりも絶対量が重要である。
飲んでしまえば胃の中で薄まってしまうからだ。
特定保健用食品は概して値段が高い。称号を得るためのデータ取り等、開発費用がかかるからだ。
へルシアを飲むなら、例えば伊藤園の「おーいお茶・濃い味」の方が低価格で多量の
カテキンが摂取できる。
へルシアの宣伝になにも考えずに乗せられていてはダメなのである。


精神的には、「これを食べると体に良い」と信じて食べるのが最も体に良いとも言えなくもないが、
もう少し科学的な議論をしたい物だと思っている。


個人的な事情があって、2回程度お休みすることになると思います。
1月からブログを初めて2日に1回確実に更新してきましたが、ちょっとパソコン等の
接触できない環境で過ごすことになるので。
また、そのネタも以後書き込んでいきたいと思います。